今までお世話になった「投げ銭」的な意味合いで購入した本である。軽い気持ちで購入したが、著者の人生にも書かれており、グイグイ引き付けられた。
当初は、気に入ったのはカバーがジャケットかなあ。イラストが気を引いた。
人間、そうそう、新説を本にできるほどの能力はない。なんてヤヤ斜め目線で批判的だった。参考資料は、横文字文献が多々あり、語学にも長けていることが分かった。しかし、会社勤めでこれだけの読書量、どうやって確保しているのだろう?。やはり、貴重な存在だ。レベルが高く消化不良の部分もあった。(単純に当方の基礎知識不足が原因)
参考になったのは多々あるが、その一つにインデックスのタダ乗り説(フリーライド)に対しての記述(p.213)
これについては、至極もっともなご指摘だと思う。一方で、インデックス投資家が定期的に一定比率の銘柄を買い続けるという行為は、短期的にはアクティブ運用が狙う「エサ」でもあるわけで、要は、持ちつもたれつなのだ。
そうか、あまり気にすることはないのか。安心した。
読み続けると、水瀬氏の本を読んだりブログにアクセスしている当方として、意外や個人的・家族のストレスについての記述は初めてである。今やインデックスで引っ張りだこの彼でも一直線で成長した訳ではなかった。経済と同様、紆余曲折の人生が垣間見えて興味を持って読んだ。
他の著書と同様、本棚に入れた貴重な本の一冊となった。
以上。