高齢者の公的医療費と自己負担額

本日の日経新聞(2020/08/08)「人生100年 お金の知恵」で「70歳以上、公的医療手厚く」(田村正之氏)の記事があった。当方、民間の医療保険に入っていないので、備忘録としてまとめてみた。

医療費の窓口個人負担の割合
1、70歳未満 3割
2、70歳~75歳未満 2割 又は 3割(課税所得145万円以上)
3、75歳以上 1割 又は 3割(課税所得145万円以上)

※2人世帯で合計年収520万円未満なら申告すれば、70代前半で2割、75歳以降で1割負担となる。

70歳以上の高額医療費の自己負担上限(外来での治療に限定)
外来(個人単位)1万8000円(年間14万4000円)
外来+入院(世帯単位)5万7600円(差額ベッド代は全額自己負担)

夫が会社員(厚生保険)で妻専業主婦の場合、(扶養家族)
夫が退職し75歳(後期高齢者医療制度)になると妻は、75歳になるまで国民健康保険に加入する必要がある。

世帯全体の合算の例(条件:二人とも国民健康保険等の同じ公的医療保険に加入)
夫、外来で8万円、妻、入院・手術で100万円(窓口2割負担の20万円)
1、夫は1万8000円(自己負担の上限枠)+妻の20万円の合計21万8000円。
2、上記の金額が 5万7600円となる。
3、一年以内に3回上限額に達したら4回目からは多数回該当で4万4400円と負担が減る。

世帯合算の年齢による違い
1、70歳未満 2万1000円
2、70歳以上は少額でもすべてが合算対象

高齢者医療制度(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/koukikourei/index.html

参考

医療費、70歳からの防衛術(日経 H29/08/26)

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