ワーキンググループ(WG)は、政府の代弁者か?

ワーキンググループ(WG)は、政府の代弁者か?

金融庁のWGによる「老後資金 2000万円」の報告書である。
麻生は「正式な公文書ではないので受け取らない」と表明した。

正式には、以下の流れが公文書となる。
① 審議会の下部組織であるWGが作成
② 審議会の総会で了承
③ 大臣に提出

確かに従来の流れでは、「下書き」となる。拒否しても何ら不都合無しか??

しかし、ちょっと待てよ!

金融庁はタンス預金を投資へ回し、お金の活用を狙っている。そのために、iDeco・つみたてNISA・NISAを作った。この流れで行くと、WGの報告書は、まったく矛盾してない。以前から指摘されていた点で金融庁の方針に沿った報告書である。メンバーには証券会社のスタッフも入っている。「自助」で投資を推進するのは当然だろう。

ただし、平均値の5万円不足での主張は、大雑把ざっくり感がある。

当方の母は田舎暮らしで年金内で暮らしている。持ち家で「低所得・低支出」の生活者である。持ち家・賃貸の考慮もないデータとなっている。東京都内でも場所によって家賃はかなり違うとの記述も散見した。YouTubeでは、国民年金(月6万円前後)で、やりくりしている方もいた。というか、年金しか収入がない、との現実がある。あとは生活保護の受給しかないが、これも認可が難しいと聞く。

一方、「億り人」もいるわけで、この皆さん、「高所得・高支出」生活を謳歌している事だろう。高級車の販売台数や高額物件の売れ行きを見れば、納得できる。

麻生の主張する「国民の老後資金の不安を助長したから受け取らない」のではなく、「年金だけでは生活に困る実態があるかあ、今後年金問題はどうするか」と建設的な国会審議にしないとWGは政府の意図した報告書しか作成しなくなる。老後者へのサポート策の発言がないのが虚しい。

担当大臣として政府の方針が出せないのだろうか? まったくもって、無責任内閣である

安倍の昨日の国会答弁、議長が再三指摘したが、年金制度について既成事実を説明する。野党から罵声を浴びても、ひるまず説明に徹する。これって、年金制度へのプランがないからだろう。方針があればそれを説明すれば、議長や野党から攻撃を受けることもなかった。年金制度は無策???

政府のこの状態、これでいいのか?? 有権者は納得できるか??

いつ解雇されるか分からない不安定な就業の非正規雇用者は多数いる。何度もこのブログで書いているよう、生活保護者・貧困家庭の増加、この皆さんへの対応は欧米に比較すると貧弱な背策。困窮家庭は児童で6人に1人いるという貧困率。40人クラスで6名前後。負の連鎖から抜け出せない保護者・児童がいることになる。

消費税に当たる付加価値税の高率なヨーロッパの国は、授業料が大学まで「無料」、能力のある児童・生徒・大学生の育成制度となっている。羨ましい。当方は教育費で膝がガタガタ、ヒアルロン酸注入も一向に改善しない。

当方も大病でもすれば、一気に生活困窮家庭になる。憲法の基本的人権を尊重し、日本国民が安心して暮らせるような国にできないものだろうか?。

結局、野党は野党で烏合の衆状態、何方を国会議員に選ぶか、投票民の「年金意識」にかかっている!!

年金問題にプランがない政党には投票しないつもりだ。

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