パワーカップルの年金、月額32万円に近づく方法(田村正之)

【備忘録】改訂 令和3年12月26日

パワーカップルの年金月額32万円に近づく方法(田村正之)

生活をするには、お金が必要である。年金について具体的な数字を挙げて32万円に近づく方法を練ってみる。以下、65歳で受給した場合、当家の年金収入は、元同業者の日本の平均より少ない数字(金額)となっている。何せ本県の公務員給料は全国ワースト3のグループに入っており、従って保険料も所得に連動して、全国で一番低いグループである。と言うことで年金額も47都道府県でビリの位置にある。(基礎年金は全国一律)

当方が頻繁に利用している年金のバイブル本、田村正之氏の以下の著書である。
人生100年時代の年金戦略」2018年11月21日 1版1刷 日本経済新聞出版社

田村正之の著書

田村氏は公的年金を過去の働き方で幾つかに分類しシュミレーションをしている。p.27~p.57

基礎年金を含んだ男性の平均は200.4万円(月額16.7万円)、女性の平均は123.2万円(月額10.3万円)。厚生年金(基礎年金含む)は7割が240万円未満p.39~p.41

一番金額が多いのがパワーカップルの月額32万円である。

高所得の共稼ぎの『パワーカップル』こそが、人生100年時代の最強の生き残り策といえそうです。p.57

なお、男女で賃金差のない公務員の場合は、少し年金額が違ってくる。

① 中川勉社会保険労務士事務所(三重県伊賀市)によれば、
奥様(公立中学校教員教諭)の年金を算出している。
https://webshufu.com/teacher-pension-calculate-test/

三重県の教育公務員の平均年金額は、教諭として定年退職した場合は平均240万円とある。夫婦ともに教員の合算は単純計算、480万円(月額40万円)となる。(管理職で退職の場合は更に高くなる)女性で240万円は、女性全体の年金割合分布をみると、極少数の高額者となっている。(p.41の図表Ⅰ-7による)

ブラックと言われている教員だが、年金だけみると女性教員は恵まれていることになる。

② 和歌山県の年金試算(教育公務員) ← 県立学校の教諭 250万円、小学校の教諭 242万7000円と10万円も差がない。

③ 過去は相当な額だったらしい(2010/1/3の書込み)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1434811599

夫は高校の校長で退職、妻はヒラの教員で退職、合計の年金月額が59万円です。

単純計算で 二人の年金708万円、単純に2で除すると1人354万円。和歌山県より100万多い。過去は凄かったらしいが、退職金の減額も含め、現状は①と➁のレベル。

一馬力・専業主婦で夫70歳時点の夫婦合算の月額32万円に近づく方法を考えてみた。

①夫の厚生年金は、約166円。(確定:受給中)
②夫の基礎年金を68歳まで繰り下げる。69万→ 87万になる。(25%UP)
③妻の基礎年金を69歳まで繰り下げる。77万→103万になる。(33%UP)
④妻の振替加算4万円。(加給年金が終了した場合)
⑤夫は70歳まで年間204万円(月額17万円)の仕事をする、現在従事中。その間納めた厚生年金の経過的加算32万円。(年金事務所で確認済)

⑥妻が結婚前に勤めていた厚生年金が13万円ほど。

合計すると、405万円となった。(月額約 33万円)※当方一人の年金は約285万円。

※高齢者の給与17万円(年収204万円)はこちらの資料をみると妥当な額か?

共稼ぎをしなくても細く長く仕事をして繰り下げをすると、田村氏のパワーカップルの金額と同額となる。ここで思い出すのが、大原麗子のウィスキーのCM。確か「長~く、愛して~」。貧乏人は倒れるまで働くしか方法がないだろうね

後、個人的な嗜好として、酒類は大好きだが、たばこ・ゴルフ・パチンコ・競艇・競馬などギャンブルは一切せず、余計な出費を控えている。身体運動は、プチ就農・スイミング・ウォーキング・身体の自重を使った筋トレで賭け事(?)は投資で遊んでいる。

もっとも、PC関連・カメラ・アマチュア無線などには相当つぎ込んでいた、カメラに詳しい方は、Canon1Dのデジタル一眼レフと白玉レンズ群、アマチュア無線に詳しい方は、HF帯用のアンテナタワー、KWの出力リニアアンプ、RTTYやAMTORシステム、と列挙すれば、大体の出費額はお分かりと思われる。

非喫煙者だがJT株を持っているという、支離滅裂な生き方をしている。

※ 男性が女性より短命との事実から(妻の遺族年金を考慮)

基礎年金(国民年金)のみ繰り下げる理由は、遺族年金がらみである。遺族年金は65歳の厚生年金に対して75%掛けとなる。繰り下げた額ではない。従って夫が亡くなった場合、65歳の厚生年金に戻っての計算となる。無理して繰下げしたメリットが減少する。

更に、遺族年金から妻の厚生年金額が引かれる。妻の厚生年金が多くなると、減額が多くなる。相殺される点を判断する。

このような事で、加給年金の39万円も含め、厚生年金はそのまま65歳で受給がベターと判断し基礎年金のみ繰り下げた。

※65歳以上の介護保険料(第1号被保険者)は、当地では10段階あり、200~400万円未満が10万2240円400~600万円未満が11万9280円、600万円以上 13万6320円

※65歳以上の年金の控除額は110万

高齢者と税(年金と税)国税庁
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/03_1.htm

老齢基礎年金はの満額は78万1700円(40年間、480ヶ月納入)
https://financial-field.com/pension/2020/02/26/entry-71024

※週刊ダイヤモンドでは、年金480万円(月額40万円)の記事がある。田村氏によれば360万円を超える男性の厚生年金は、僅か0.2%の超一部の人のみ。(田村氏の著書 p.41図表Ⅰ-7厚生年金(基礎年金を含む)は7割が年240万円未満」)

※ 67歳で会社を辞め収入が年金のみとなった場合、夫の年金は約270万6000円(厚生:166万円 基礎:81万3000円 経過的加算:23万3000円 月額約22万5500円)となる。妻が65歳に達し、厚生年金・基礎年金・振替加算等を受給すると世帯年金が364万円、月額約30万円程度となる。この金額では苦しいので働き繰り下げをしている訳だ。僅か、月3万円の違いであるが、年金暮らしの高齢者にとっては、数字以上に大きい生活が待っている。

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