無償のGroupWare La!cooda WIZ (らく〜だウイズ)の活用

Linux RedHat 7.3へ導入(最新板はFedora Core1にも対応)
( 現在、数年前のノートPCと自作PC等に導入し、34名の職場で利用。H15/5〜H17/03)

http://www.kcohi-pta.com/abroad/groupware/groupware-73.html

更新:平成16年9月11日   こちは、ソースをコンパイルしてインストールした覚書の例です。

1、BackUP Serverへのデータ転送覚書は、こちら

2、RPMパッケージ利用の場合は、インストールやサーバの再起動が簡単です。→ FedoraCore1とWIZ最新版 の覚書


A.La!cooda WIZとは ← 以下のメモ書きは、http://wiz.syscon.co.jp/を参考にしました。大変分かりやすいので具体的なインストール方法は、Link先でご確認を!(日経Linux 2004年2月号pp.99〜103にも記載)

  • Red Hat Linux 6.2/7.x  7.3を使う
  • PHP4.1〜4.2.2  4.3.1 を使う
  • PostgreSQL7.1.x、7.2.x 7.2.4を使う
  • Apache 1.3.x  1.3.27を使う
  • WIZ→  wiz_linux_1.[2].0.tar.gzの最新版を使う
  • (最新版は、1.2.0 ← 2004年6月28日リリ-ス、と同時に商業利用は有料化)

ということで学校での利用は、全て無料。但し、自分でインストールできない場合は、業者依頼ができる。少なくてもWIZのインストール代約2万5千円(H15年5月の半額)、Linuxは10万円それなりのお金が必要となります。対象地域の制限がり、関東以外の方は自分でインストールするしか方法がないようです。ただし、RPMパッケージを利用すると下記のようなインストールは不要で簡単に構築できますので、FedoraCore1とWIZ最新版 お勧めします。

 BackUP用も入れると、3台以上に導入。ハードのスペックは下記の状況で、WinXPは載らないような過去のPC遺産。なおsamba/webmin等も稼動中。

  • samba-2.2.4.ja-12.i686.rpm 等
  • webmin-1.000-1.noarch.rpm → こちらです。(最新は、webmin-1.121-1か?)
  • ノートPC:CPU 233Mhz、ハード14Gbyte、メモリー128Kbyte ← ハードとメモリを交換・増設 (Core1とWIZ_linux.1.[1].2.0.tar.gz)
  • 自作PC@:CPU 700Mhz、ハード30Gbyte、メモリー512Kbyte ← BackUP Server @  IP:**.**.**.22 (RedHat 7.3とVer1.2
  • 自作PCA:Celron 350Mhz、ハード20Gbyte、メモリー128Kbyte ← BackUP Server A IP:**.**.**.5((Core1と Ver1.2)
  • 自作PCB:Celron 1.2Ghz、ハード40Gbyte、メモリー256Kbyte ← Main Server IP:**.**.**.203 (RedHat 7.3とVer1.1)

B.PostgresSQLのインストール

  1. PostgresSQLのグループユーザとアカウントを作製。ユーザー名は、双方ともpostgresとします。
  2. PostgreSQLの実行ファイルを置くディレクトリを作成。mkdir /usr/local/pgsql
  3. 必要なソフトをダウンロードし、FTPを使いサーバへUPします。(場所は適当でok)
  4. PostgreSQLのソースファイルを/usr/local/srcディレクトリに展開します。
  5. # tar xfz /ソースファイルのディレクトリ/postgresql-7.2.4.tar.gz
  6. 展開されたソースのオーナーをpostgresに変更し、suコマンドでpostgresになります。
  7. 環境に合わせた設定を行う為、configureスクリプトを使います。
  8. ソースをコンパイルしますので、非力なPCノートでは、少し時間がかかります。
  9. postgresのホームディレクトリーの .bash_profileに追加する。
  10.   *cd /home/postgres へ移動してからの作業となる。
  11. vi .bash_profile と入力し追加文を入れる。又は、vi ~/.bash_profileとする。
  12. sourceコマンドで、.bash_profileを再読み
  13. データベースを初期化、既にdataがあり初期化できない場合は、これを一旦削除する。
  14.   *cd /usr/local/pgsql/ へ移動してから削除。
  15. $ rm -Rf data その後→ $initdb を入力。(初期化コマンド)
  16. postgresql.confの設定
  17. $vi /usr/local/pgsql/data/postgres.conf
  18. silent_mode= on ← #109付近
  19. tcpip_socket= on ← #26付近

C.Apacheのインストールとhttpd.confの変更・追加(1.3.27)

(この設定で試行錯誤の部分があり、多少時間がかかった)

  1. configureスクリプトをDSOを有効に設定するとき、
  2. #OPTIM="-O2” ./configure --enable-module=so の "-O2”は、アルファベットの大文字Oを入力
  3. ソースのコンパイルでは、rootで行なう。(# make clean)
  4. pwdで確認する。ディレクトリーは、 /usr/local/src/apache_1.3.27
  5. httpd.confの変更(/usr/local/apache/conf/httpd.conf)
  6. LoadModule foo_module libexe/mod_foo.so #210付近
  7. LoadFile /usr/local/pgsql/lib/libpq.so ← 追加記入
  8. LoadModule php4_module libexec/libphp4.so  ← 追加記入
  9. <IfModule mod_dir.c> ← #365付近
  10.  DirectoryIndex index.html index.php  追加 index.php 記入
  11. </IfModule>
  12. PHPからpostgreQSLに接続するためにpgsql.soを読み込むように追加する。← 以下を最後に追加する。
  13. <IfDefine HAVE_PHP4> ← 大文字・文字に注意して入力する。
  14. LoadModule php4_module modules/libphp4.so
  15. LoadModule php4_module libexec/libphp4.so
  16. LoadFile /usr/lib/php4/pgsql.so
  17. </IfDefine>
  18. AddType application/x-httpd-php .php

1、Apacheは、ソースからインストールするため、インストール先は、/usr/local/apache〜 
2、rpm(バイナリー)等 Linuxインストール時に同時にインストールの場合は、/usr/httpd/conf
3、DSO(Dynamic Shared Object)は、Apache1.3から追加された機能。モジュールが必要に応じて稼動しているApacheに動的に組み込む方法。(コンパイル時に同時に組み込む方法とは、違う)

【参考文献】
「個人で立てるWebサーバ 入門」 吉川敦 (株)ディー・アート 2001/12 発行

D.PHPのインストール

  1. PHPのソースファイルを/usr/local/srcディレクトリに展開
  2. 環境に合わせた設定を行う為、configureスクリプトを使う
  3. ソースをコンパイルし、インストール、rootで行なう。(# make install)
  4. PHPの設定ファイルを作成
  5. php.ini-dist」というファイルを「php.ini」にリネームし、/usr/local/libにコピー
  6. php.iniにある、register_globals ← #355 の一部を変更(Link先のとおり)
  7. php.iniにある、mbstring ← #1017 のところを一部変更(Link先のとおり)

E.wizのインストール

  1. ソースファイル wiz_linux.tar.gz を、/usr/local/srcディレクトリに展開
  2. suコマンドでpostgresユーザーになり、postgres.shスクリプトを実行
  3.  ※PostgreSQLが起動していない場合、エラーとなる。
  4. WIZで使用するデータベースの名前は、mastersと入力

F.再起動

  1. PostgreSQLの起動  postgres でログイン(pswは、正確に覚えておくこと、postgrestakaokaなど) 
  2.   */home/postgres/
  3. $ pg_ctl -w start
  4. Apacheの起動
  5. rootとなり
  6. # /usr/local/apache/bin/apachectl start
  7. 以上でOKです。

中学校の学校現場で使ってみて(現在進行形で利用中)

【利点や気づいた事】

  1. 回覧板・伝言板は、職朝の効率化(短時間で終了)に便利。    
    • 緊急以外は回覧版を利用。学年の打合せや朝読書へ教員が指導出来るよう心掛けている。
  2. 公文書の周知徹底
    • ゴム印を準備し、いつ回覧板に掲載したか、公文書に日付を明記。
    • 職員室の黒板に、「○○○について → 回覧版」 のポップを準備し、各種の伝達の徹底。口頭伝達は情報漏れがあるので各自で確認するようにしている。
    • 生徒指導など中学校の教育現場は多忙を極める。職朝の時に不在でも後でニッチ時間帯(隙間時間帯)に確認可能。   
    • 研修・校外勤務・職免などで職朝に参加できなくても、後日確認できる。
  3. 人事考課の資料になる?
    • 職業能力育成型人事評価制度がH18年度から完全実施となる。(現在試行)
    • 管理職は、職朝の効率化公文書の周知徹底のためにGroupWareへの接続を日々指導している。
    • 回覧板は「受信済み」(アクセス記録)が残るので、上記の指導に対しての職員の客観的資料を得ることが出来る。
    • 本県では3ヵ年に渡り、PCリテラシーの研修を実施した。この研修の結果の確認も可能。
  4. ファイル共有機能は、校務分掌の情報共有に役立つ。

      *Sambaによるファイサーバはデータの読書き速度が速い。
       ついついこちらを使い勝ちだが、職員皆が慣れているとは限らない。
        データの読み出しは、遅いという欠点はあるが、よりユーザフレンドリーである。

  5. ファイルは、各フォルダー間を移動できたり、フォルダーの変更・追加ができる。
  6. ↑のことは、変化への対応が容易で大変便利。 超お奨め。
  7. ブラウザでアクセスが可能なため、Win、Mac等の機種間の問題は、無し。
  8. 学校現場では、「行先ボード」・「ワークフロー・申請・決済」などの必要性は、低い。 ← 頻繁に校外勤務していたら授業が出来ない。
  9. 1年間以上利用して、古いPCを使ったためか、ハードがクラッシュする。データのバックアップは必要。

【課題】

  • GroupWareやLinuxに関心がありこれらを構築できる教員がいるか。
  • メンテナンス担当教員がいるか。
  • 上記の1−2は、教務主任や管理職の仕事になるが、その立場の人のPCリテラシーのレベルは?
  • 校内LAN、少なくても職員室LANが完備されているか。
  • 教職員のPCリテラシーのレベルは?

G.課題 ←ブラウザを確認するとOK!!

  1. 会社基本情報の変更が出来ない。画面での入力は出来るが、代わっていない。← メールアドレスまで入れると表示される。
  2. 施設情報で新規の場所を入力するが、具体的な予約場面では、出てこない。会議室を削除すると、予約画面が使えない。
  3.  *メンテナンス→検索有効→更新で解決。

.その他、追加 CGIを各ユーザのディレクトリーで稼動させる方法。Apacheのhttpd.confの変更
  1. #AddHandler cgi-script.cgi の #を削除する。
  2. #<VirtualHost_default_.*>  ← <IfDefine HAVE_PHP4>の直ぐ上に追加記述。
    #</VirtualHost>
  3. 以下を訂正・追加する。
    <Directory /home/*/WWW> → <Directory /home/*/public_html>
    Options Includes ExecCGI  
    </Directory>
  4. public_htmlへ、.htaccessを書き込む。
  5. vi .htaccess
  6. Options ExecCGI
  7. AddType application/x-httpd-cgi .cgi .pl
  8. これでOKです。

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