無償のGroupWare La!cooda WIZ (らく〜だウイズ)の活用 

BackUP Server構築の覚書 --Redhat7.3・Ver.1.1・PostgreSQL7.2の例--

http://www.abroad-kaigai.com/groupware/groupware-2.html

更新:平成16年11月18日


GroupWareを稼動させていると、ハードディスクのクラッシュによるデータ損失防止のためにBackUp Server(以下BK-Server)が必要になります。古いPCが幾つかありましたので、ソースからの構築練習としてクーロンを作ってみました。手順は大きく3つに分類しております。(telnetの遠隔操作による。PostgreSQL以外はすべて、rootで行なう)

データの確保 (2つのみ)
  • wizの圧縮  → /usr/local/apache/htdocs/wiz/  
  • mastersの圧縮  → /home/postgres/data

FTPで転送 (WindowsPCへ)

  • 一般ユーザーが転送できるよう各種のパーミッションを変更。
  • WebPageのData転送で使い慣れているNextFTP等を使う。
  • 個人で使っているWinPCでデータを確保する。

BK Serverの作業と注意

  • Apacheの停止
  • 現在稼動中のデーターベースの削除
  • データーベースの構築
  • ソースからコンパイルした場合とrpmでインストールしたときは、WIZとPostgreSQLのディレクトリーが違う。
 ------------------------------------------------------
rpmのインストールのディレクトリーに注意 】   → こちらへ
  • /usr/local/src/wiz と /var/lib/pgsql/data
  • WIZのデータは、 /var/www/html/wiz/ にある。
 

 

1.wizの圧縮の方法(/usr/local/apache/htdocs/まで移動)  rpmパッケージは /var/wwwl/html/
  1. rootになる。
  2. 圧縮ファイルの作製準備
  3. wizのあるhtdocsディレクトリへ移動 ← 移動するのは、バックアップファイルが「入れ子」の状態になるのを防ぐため。
  4. # cd /usr/local/apache/htdocs/
  5. # ls -lで wizのディレクトリがあるか確認 ← ただし、wizディレクトリへは入らない
  6. # tar zcvf wiz.tgz wiz ← wizのディレクトリwiz.tgzに圧縮
ディレクトリー の位置に注意
  • cd /usr/local/apache/htdocs/
  • tar zcvf wiz.tgz wiz ← 圧縮ファイルの名称は自由だが、拡張子とディレクトリーの位置に注意

Apahceを停止しておく。PostgreSQLデータベースの再構築のLink先に明記されている。

  • 新たにデータベースにアクセスできないようにする。
  • # /usr/local/apache/bin/apachectl stop

 

2.mastersの圧縮(データベースの名前は、masters)  rpmパッケージは/var/lib/pgsql/
  1.  su - postgres
  2. $  psql -l ← mastersがあるかどうか確認(3つデーターベース名が出現)
  3.  pg_dump masters > bk-masters ← 適当な名前をつける。

3.FTPでの転送設定

 

  • rootでコピーをするため各データの所有者がrootになると転送ができないので次の操作を行なう。
  • ここの作業は、ユーザ○○○が転送できるようにするための準備である。(ユーザ名○○○
  • そのため、chownchgrpを使う。パーミッションの変更は、○○○のフォルダーへコピーしてからまとめて操作してもOK。
  1. /usr/local/apache/htdocs/ へ移動。
  2. # chown ○○○ wiz.tgz ← 所有者がrootから一般ユーザへ
  3.  chgrp ○○○ wiz.tgz ← グループも同様変更
  4. # cp -p wiz.tgz /home/○○○/temp/wiz.tgz ← wiz.tgzをコピーする。
  5. /home/postgres へ移動 ← 移動できたか確認。
  6. # cp bk-masters /home/○○○/tmp/bk-masters ← bk-mastersをコピーする。
  7. bk-masterschownとchgrpで一般ユーザにする。
  8. FTPで2つのデータを転送。⇒ WinPCマシンでデータをBackUPする。
4.BK-Serverでの操作(wiz.tgzの解凍フォルダー先、rpmのインストールでは、/var/www/html/wiz  となる。)  
 
  1. /usr/local/apache/htdocs/ へ移動 ← wizを解凍するフォルダーへ移動
  2. # mv wiz wiz.org ← 現在稼動中の wizの情報を念のため別名で保存する。
  3.  cp -p /home/○○○/temp/wiz.tgz wiz.tgz ← FTPで転送したファイルをコピーする。
  4.  gtar zxvf wiz.tgz 展開し、wizを作製
  5. wizを展開すると自動的にnobody-nobody(所有者とグループ)となる。

rpmパッケージでは /var/www/html/wiz  ← このWIZを入れ替える。

chownchgrpで所有者とグループをapacheに変更

/var/www/html/wiz にある。gw.phpの$_ROOT_DIR と$_ROOT_URLは
$_ROOT_DIR は、/var/www/html/wiz/ になっているか、確認。

 

5.PostgreSQLのデーターベースの再構築(rpmのインストールでは、/var/lib/pgsql/ となる) 

既存のデーターベースを削除・作製・コピーの操作が必要

  1. # su - postgres
  2. # Password 入力
  3. /home/postgres/ ← pwdでここに間違いないか確認(rpmパッケージは、/var/lib/pgsql/
  4. bk-mastersをコピーする。(rootでコピー)
  5. # cp -p /home/○○○/tmp/bk-masters bk-masters
  6. $ postgresとなり、
  7. $ dropdb masters ← 既存データーベースの削除(または、別名で保存)
  8. $ createdb masters ← データーベース作製(名前は、masters とする)
  9. $ psql -e  masters < bk-masters  bk-mastersのあるディレクタへ移動してから操作する
  10. データーベース名を新・旧同じにするため、データーベース再起動なしに再構築完了と同時にLa!cooda WIZが動く。
  11. *コマンドの $ pg_dump masters > ○○○○ ←Serverでデータコピーの操作
    *コマンドの $ psql -e masters < ○○○○ ←BK-Serverでの操作

rpmパッケージで、データーベスへの接続不具合の場合(FedoraCore1-WIZ1.2-PostgreSQL7.3)

/usr/local/src/wiz/ にある postgres.sh を起動する。 但し、この場合はデータコピーに失敗した対策であり、デターベースは初期値になる。 すなわち、ID: admin と PSW: wiz=0yen のみ接続可能となる。 

 

6.最後に (これをしないと完全なクローンはできません) 
  1. 旧データベースのLink情報が残っていますので、これに対応する。
  2. BK-ServerのIPアドレスをクラッシュしたMainServerのIPに置き換える。
  3. これで、正常に動きます。

補足

  • Wiz 用の設定ファイル(gw.php)にある、urlの指定は、 MainServerのIPのままである。
    MainServerとBK-ServeはIPアドレスが違う。
  • データをコピーするとBK-ServeのWIZへは、アクセスできるが、各種のデータを読み出そうとすれば、MainServeのIPを呼びに行く。
  • MainServeは、クラッシュしているので、このままでは、BK-Serveを使うことができない。

解決方法

  • BK-ServeのIPアドレスをifconfigを使い、故障したMainServerと同じにする。
  • # ifconfig eth0 inet 192.168.1.203 netmask 255.255.255.0 などとする。

同時稼動するためには

  • データのLink先をBK-ServeのIPアドレスにする。

解決方法 $_ROOT_URL_の書き換え 平成16年3月10日

  • Wiz 用の設定ファイル(gw.php)を直接編集。
  • /usr/locla/apache/htdocs/wiz/tmp/gw.phpにある。
  • $_ROOT_URL_viでBK-ServeのIPアドレスに書き換える。

または、

  • BK-ServeのIPアドレスを使って http://192.168.1.200/wiz/confgw.phpと入力しgw.phpの一覧 へアクセスする。
  • $_ROOT_URL_を編集モードでBK-ServeのIPアドレスとする。

その他(構築してみて・参考サイト)

  • BK-Serverは既に、La!cooda WIZをインストールし稼動中が条件です。
  • OSにLinuxを採用しているため、WinXPが載せられないような旧スペックのPCでもBK-Serverとして再利用できる。 
  • その分、UNIX関連のコマンドを学習する必要がある。
  • 予算の少ない学校現場では、試してみる価値はある。
  • 本校では、BKServer用2台を含め、3台のGroupWare用 Serverを準備している。 最近 FedoraCore1・Ver1.2へ移行中。
  • 複数同時に故障することは、まずないので精神的に大変安心している。
  • 予算と技術があれば、Raidや自動バックアップができそうですが、そこまでは双方とも不足している。
  • 参考サイト@ →  PostgresSQLデーターベースのバックアップ方法
  •    〃  A → PostgreSQLデーターベースの再構築
  •    〃  B → UNIXのファイルをバックアップする方法(和歌山大学システム情報学センターアナウンス)
  •    〃  C →  PostgreSQLデーターベースの不要領域の掃除  vacuumdb
  • なお、各BK-Serverは、Webサーバも兼ねており、Webサーバがクラッシュした時は、直ぐ復旧が可能となる。

 

 


 


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