日本人学校派遣に関するFAQ

このWebサイトは県教委の公認か、詳細はNo.9を参照。

Frequently Asked Questions

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    No.8Q 「Webmaster にとって、日本人学校派遣の総括は?」  改訂:2020/09/19 【A1~A4に分割】


    A1: 優秀な生徒と一緒に3年間仕事ができたこと。

    打てば響く生徒の反応に、逆に教師の資質が問われ、毎日が刺激的な日々を過ごすことができた。 教師の職業の特性、教えることの喜びを再確認させてもらった。 結果、高校卒業後、民間会社に就職したり、精神的に糸の切れたタコ状態だったが、 この3年間の経験がその後、仕事を続けられた原動力となった。 日本人学校勤務の経験がなければ、フリータ生活の人生を送っていたかと思うと、当時の生徒に感謝です。

    A2: 当方の経験をWebページにして、全国の皆さんと知り合いになれたこと。 同時に、後輩の皆さんに少しでもお役に立てればと思い、このようなWebサイトを四半世紀近く運営できたこと。
    Webページを立ち上げた一番の理由は、他でも触れているとおり、1月の派遣直前研修で支度金が必要なことを知ったからです。その金額も700万円。当時、30歳半ばの給与でこの金額は、青天の霹靂の桁。当時はインターネットも普及していなかったので、予備知識なしの状態で事前にこんなにお金が必要なら出願しなかったと思う。
    とにかく、辞退することもできず、自家用車を処分し、持家を抵当に入れ銀行から枠一杯、借金したことを覚えている。(根抵当権なる用語に初めて出くわす)

    A3: 個人的には日本人学校派遣まで、 中学校の運動部 部活動の顧問生活で家庭をかえりみなかった状態 から家庭中心の生活になったこと。 これが一番大きい。派遣直前の勤務校は、職住近接で校区内に住んでいた。 体育館教官室が当方の居場所だった。派遣されなかったら、家庭崩壊になっていたかも。 娘の同級生の保護者間では、我が家を母子家庭と思っていた方も多かったとのこと。 赴任した3年間で我が家の絆は大変強固になり、 何と言っても父権・夫権の地位が高くなったことである。 海外では常に一家で行動を共にせざるを得なかったのが功を奏した。

    A4: 派遣されて「バカンスのある人生」を発見。人生観が変わるほど。 想定外の収穫があった。(追記 2020/09/18)

    赴任するまで現地理解の一環として「旅」をするなんて、思ってもみなかった。 国内勤務は運動部の顧問生活だったので、長期休暇中は「旅」より部活の「合宿」が中心で家族旅行などできなかった。 A3を少し具体的に説明すると部活動による残業は、 朝練に1時間、放課後、勤務終了後の3時間、一日の残業は、4時間。20日勤務で月80時間。 休日は半日の6時間、6回あると、36時間。 公式戦があると、朝から夜まで従事、12時間か、合宿が有れば24時間が続く。一か月の休暇は1日あるかないか。 毎月の残業は少なくても100時間超え。 今流に言えば「ブラック」生活そのもの。生徒指導の関係も含め、部活動の指導は必須であり、全く違和感がなかった。

    それが、突然バカンスの国に赴任する、その考えに、驚く。仏語の家庭教師が「仕事とバカンス、どちらを選択する?」、 仕事だろうと思ったが、かの国の住人は、バカンスのために働く。仕事以外に人生の楽しみを享受している。 夏季のパリ市内の店を見れば認めざるを得ない。ちなみに、仏国の各学校の夏季休暇は、日本のように一斉ではない。 当時は、夏季休業の始まりが国内3ブロックに分かれており、 日本のお盆のような国民一斉移動を避けている。国策としてバカンスを保障している。 日本とは真逆の国民性

    また、仏国の教員には日本の「部活指導」はない。勤務時間が終われば、その後の仕事はなし。 「郷に入っては郷に従え」、異文化を体験した。そのプチ体験の一部は、当方のWebで紹介している。

    さて、今夏になってこのバカンス体験を後押しするような記事に出くわした。(MainBBS:1887にも投稿) 日本経済新聞の「私の履歴書」で、松浦晃一郎氏 (第8代ユネスコ事務局長/外務省北米局長/駐仏大使)が8月に連載したものである。 記事によれば(2020/08/7付け)、周辺国によく旅行に行き、旅は色々と勉強になった、とか (人間の思考回路、学歴には関係ないようだ)

    西欧の夏休みは日本よりも長い。妻と一緒にフランス国内だけでなく、周辺国によく旅行に行き、色々と勉強になった。 加藤大使に「一緒にギリシャに行かないか」と誘われ大使のBMWで2週間かけて、ドイツ・オーストリア・ハンガリー ユーゴスラビア・ギリシャ・イタリアをドライブした。

    No131  report

    ※フランスは社会体育が発達しており、放課後の乗馬・サッカー・柔道・ラグビー・フェンシング・水泳などなど、各種のスポーツ教室が充実している。 長期休暇中は、コロニーと称し、冬はスキー教室、夏はサマーキャンプ。教員が引率することはなし。まさに、分業体制がはっきりしている。 バカンスに費やすことが出来るのは、日本と比較して、

    1.  台風や地震の回数を比較すれば、自然災害が圧倒的に少ない。地震や津波で原発が破壊することは皆無だろう。
    2.  子供手当・貧困者への手当、など社会保障の充実。出生率を比較すればわかり易い。
    生活が保障されているので、享楽的な生活も可能か?
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