平成17/18年度用

日本人学校派遣 校内・市教委・教育事務所・県教委のアドバイスと文科省選考 情報

掲載日 2004年8月31日(火)

http://www.kochi-pta.com/abroad/exam/m-h160831.html

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1、校長

H16/3、校長と次年度の人事に関する話をする際、派遣の希望があることを伝えました。

派遣されると、奥さんとかが大変らしいが家庭ではよく話し合ったか

健康管理などが大変らしいが、大丈夫か」などの質問を受けました。

2、市教委

H16/5/14(金) 市役所 教職員課 年休扱い

申請書を市役所に出しに行きました。無事提出が終わった後、そのまま教職員課の方と話をしました。聞かれた内容は、以下の通り。

1.今回初めてか。いつから派遣を考えていたのか。
2.日本人学校の制度などについて、勉強して理解を深めているか。
3.地域によってはかなり危険な地域があるが、家族の了解は得られているのか。
※「中東に派遣された人は、家がテロの被害を受けたりして大変だったらしい」などの話をされる。


その時のアドバイスは、以下の通り。

1.派遣されると現地では色々大変なので、家族とよく話し合っておく必要がある。
2.あくまでも「海外にいる児童・生徒のため」という姿勢が必要である。「自分自身の研修のため」「教員としての力量を高めたい」などの志望理由は絶対ダメ。「そういうことは国内でやりなさい」と言われてしまう。「海外で国際理解教育に力を入れたい」という理由もメインにしないほうが良い。
3.海外で自分ができることは何なのか。今まで自分がやってきたことを整理して、しっかり言えるようにしておいた方が良い。

3、教育事務所

H16/5/24(月) 16:00~ 教育事務所 2階B会議室 年休扱い
地区の教育事務所で面接を受けました。事前の話では、面接はするが選考はしないとのことでした。 同じ教育事務所管内から派遣希望を出している人数は、6名だと担当職員から(内緒で)教えてもらいました。面接官は1名(教育事務所長)。時間は、予定は15分でしたが実際には25分くらいかかりました。

面接で質問された主な内容は、以下の通り。
1.志望の理由を簡潔に。
2.なぜ今年派遣を希望したのか。
3.「日本国内と同じ教育」というが、それは具体的にはどういうことか。
4.(2.と関連して)あなたが普段の教科指導で心がけていることは何か。
5.海外の学校で、コンピュータなどの情報機器を、どのように活用したいと思っているのか。
6.今回派遣を希望するにあたり、どいういうことを、どのように調べたか。
7.(音楽ができるとの内容に)具体的にどんなことをしてきたか。


その時のアドバイスは、以下の通り。

1.熱意は感じるが、あなたの話からは「社会科と情報教育を頑張ります」ということしか聞こえてこない。せっかく色々やっているのに、もったいない。自分ができることをもう一度しっかりまとめ、しっかりアピールした方が良い。
2.派遣に関する情報源がネットだけ、というのは物足りない。本気で行く気があるならば、派遣経験のある職員から話を聞いたり、学習会に参加するなど、もっと積極的に動いた方がよい。自分の知っている情報をアピールするにしても「ネット上に載っていました」より「・・・というお話を経験者から聞きました」のほうが説得力があるし、派遣への熱意も感じられる。次の面接まであまり時間がないが、できる限りのことはやってみて欲しい。
振り返って、一連の面接の中で一番深くつっこまれたと感じます。その一方、県面接に臨む姿勢や私に欠けている部分などを的確にアドバイスして下さり、今では感謝しています。私の考えを見直すきっかけになりましたし、大変励みにもなりました。

4、県教委

H16/6/4(金) 14:30~ 県自治総合研究センター 公務出張扱い
この段階で、今年の県内の希望者数(27名,うち中学校9名)と同じ市内の希望者数(3名,中学校は私だけ)を一覧表で知りました。面接官は2名,1人は県教委の職員,もう1人は日本人学校の校長経験者といった感じに見えました。面接時間は、25分間隔で設定されていました。

面接で質問された主な内容は、以下の通り。

(最初は、志願票に沿っての質問)

1.氏名と所属校,何年目か。
2.現在の勤務先は、どんな学校か。
3.妻はどんな人か。派遣希望を家族(妻)に相談した時の反応は。
4.派遣地希望なしになっているが、行きたくない地域は本当にないのか。
5..外国語はどれくらいできるのか。何か努力はしているか。
6.他教科や小学校の指導をする場合があるが、大丈夫か。
7.器楽の指導ができるそうだが、経験は。


(次に、志願票以外の質問)

8.現在の勤務校で、あなたが力を入れて取り組んでいることは何か。
9.(校外学習の取り組みを話したところ)かなり個性的な取り組みだと思うが、職員間で反対意見は出なかったのか。他の職員とどのように協力して取り組んだのか。
10.海外の学校は、どのような部分が大変だと思うか。
11.海外の学校へ行って、あなたができることは何か。

面接は和やかな雰囲気で行われました。8.の質問などでかなり多くのことを話しましたが、面接官は終始笑顔でうなずきながら聞いていました。ニコニコしていながら、実は落とされるのではないかなどと、かえって不安になりました。

4、文科省

H16/8/18(水) 経済産業省別館9階944会議室 公務出張扱い

この日面接を受けたのは29名(男性19女性10)でした。参加者は北海道から関東地方まで様々でしたが、東京都が1人もいなかったのが不思議でした(別枠なのか?)。6人ごとに、集団面接を行うためのグループが決められていました。グループ内には、同じ都道府県がいないよう配慮されているようでした。集合時刻の10分ほど前に到着すると、座席表があり、そこに座るよう指示されました。控え室では私語を禁止されていましたので、かなり重苦しい雰囲気でした。

定刻になると、文部科学省国際教育課の職員から試験の説明と誓約書・面接調査票の記入の指示がありました。調査票の記入は約25分間。A4版裏表で、質問内容は例年と同様でした。

1.所属、学校名
2.健康状態に変更はないか
3.同伴者に外国籍の人はいるか
4.派遣時の配偶者の仕事の扱い(休職?退職?)および同意の有無
5.両親の健康状態,および面倒を見る人の名前・続柄・同意の有無
6.子どもの教育について(高校生以上の場合)
7.過去の海外渡航歴(時期・期間・行き先・目的)
8.教師として心がけていること
9.自分の性格
10.自分から見た、配偶者の性格

事前に準備をして臨みましたが、それでも記入欄一杯に書こうとするとギリギリの時間でした。

この時、試験終了後の予定についても説明がありました。即派遣の場合は1月中旬に通知(来年度予算確定次第との説明)があり、1/24(月)~1/31(月)まで内定者研修が実施されるそうです。場所は東京の国立オリンピック記念青少年総合センター。配偶者研修は同じ場所で2/11(金)に実施。派遣名簿登録者への通知は1月下旬になる見通しとのことでした。


①個人面接
面接室には3名の面接官がいました。実際に質問をしたのは2名,質問の内容や口振りから、最初が外務省,次に文部科学省といった感じでした。面接で質問された主な内容は、以下の通り。


1.所属・氏名
2.志望動機・きっかけを簡単に
3.日本人学校について、どんな話を聞いているか。印象に残っていることを挙げよ。
4.未就学の子がいるが、現地に幼稚園などがなかったらどうするか。
5.派遣になったら妻(民間勤務)は退職するそうだが、同意は得ているのか。
6.(英語以外にできる言語で中国語と書いていたところ)中国語はどの程度できるのか。


(ここで質問者が交代)
7.今まで教員をやってきて、一番印象に残っていることは何か。
8.勤務校の学校教育目標は何か。
9.学校教育目標を受けての具体的な重点項目・重点目標は何か。
10.(9.の質問で『豊かな人間性』という言葉を使ったところ)日頃の道徳教育で心がけていることは何か。
11.先日、長崎で痛ましい事件が起きたが、あなたは『命の大切さ』を授業でどのように教えているか。
12.他教科の経験はあるか。それは何か。
13.小学校を担当することになっても大丈夫か。
14.特技は何か。(吹奏楽の指導経験があると答えたところ)自分が演奏できる楽器は何か。
15.あなたの『教育信条』は何か。


掲示板などでよく見かける『アットホームな雰囲気』は残念ながら皆無でした(^^;。淡々と話が進められていき、時間になったところでパッと終わりにするという感じでした。

面接官はその日すべて同じ人だったようですが、質問は人によって様々だったようです。面接後、周りの人と話したところでは「日の丸・君が代について」「職員会議について」「学習指導要領の4つの柱について」「海外でどのように協調してやっていくか」などの質問をされている人がいました(私はいずれも質問されませんでしたが)。


②集団面接

最初の45分間は、参加者同士で指定されたテーマにもとづいて話し合いをする形式,残り15分間は面接官からの質問に順に答える形式でした。面接室には5名の面接官がいて、その中の3名から実際に質問をされました。

最初に『司会』と『記録者』を決めるよう指示され、その後テーマが提示されました。テーマが書かれた紙には番号が振ってありましたので、おそらくテーマは何種類かあったのだと思います。私のグループのテーマは『特色ある学校づくりを推進していく上で、必要なことは何か,また、学校や教員が取り組んでいかなければならないことは何か』でした(語句は多少異なったかも知れません)。

所定の時間(討論40分程度+記録者による発表3分程度)通りに、討論を行います。面接官の方から経過時間を教えられることはありませんので、自分たちでしっかり時間を管理する必要があります。どこをどう評価されているか分かりませんが、実際に参加して思ったことは以下の通りです。

1. 面接官からは話し合いの進め方などについての指示は全く出ませんので、司会を担当する人の力量はとても重要。全員に発言の機会を持たせ、時間の経過を見つつ最終的にはグループ内の『結論』のようなものを導いていく必要があります。司会者によって、話し合いの雰囲気が大きく左右されるだろうなと感じました。

2.グループのメンバーの協力体制が重要。初対面でいきなり協力しあうのはかなり難しいですが、面接官側の意図もおそらくそのあたりにあると思われます。相手の話をよく聞いて理解した上で、補足したり、別の視点を提供したりすれば良いのではないかと思います。ちなみに私のグループは互いの協力体制がよく、40分間ずっと討論が途切れることがありませんでした。終わって部屋を出る時にはすっかりうち解け、一種の連帯感のようなものを感じました。

3.発言の中に、自分らしさを織り込むことが重要。どの人もとても良い意見を言うためフムフムと納得してしまいがちですが、それで終わってしまうのはどうか。やはり、自分が取り組んできたことや日頃心がけていることなど、自分をしっかりアピールする必要があると感じました。他の意見も尊重しつつ自分のアピールもするというのは、結構大変です。

4.記録者による発表は、討論全体をコンパクトにまとめる能力が必要。3分間は想像以上に短く、発言の内容を延々と羅列しているとすぐ時間切れになってしまいます。『要するに、話の流れはこうで、結論はこうだ』くらいにまとめなければいけません。今回私はこの記録者を担当しましたが、討論をしている40分の間に、メンバーの発言を系統ごとに分類したり関係を図示したりして発表の内容を考えていました(その分、他のメンバーよりも発言回数が少なかったかも知れません・・・)。


討論と発表が終了した後、メンバーに面接官から質問が出されました。3人の面接官から、それぞれ1~2問ずつ。面接官から質問された主な内容は、以下の通り。


1.日本とは比較にならないくらい教育条件が制限される(治安が悪い,現地政府の方針で、一般の人との交流ができない,など)中で、総合学習のような教育内容をどのように指導していくか。
2.保護者から、「海外ならではの教育を生徒にして欲しい」と言われたら、1.のような限られた条件下で何ができるか。
3.公人として、海外で心がけなければならないことは何か。
4.自分自身の『売り』を1つ挙げるとすると、何か。


この後、「派遣先に行った時に覚えておいて欲しい」との前置きで、全員に話がありました。

1.(自己の研修のためではなく)あくまでも『子どもたちのため』であることを再確認して欲しい。
2.海外のせまい日本人社会では、教員の行動は常に批判の対象となりうることを銘記して欲しい。
3.配偶者の行動にも充分気を遣って欲しい。以前に、娯楽の少ない国で「毎日ゴルフばかりしている」「毎日テニスばかりしている」とクレームを受けたことがあった。


集団面接は、始まったらアッという間に終わってしまったという印象です。グループで討論をすることで、その人の雰囲気や人となりが何となく見えてくる気がしました。そういった『人間性』みたいなものを評価したかったのかも知れません。結果はどうなるか現段階では不明ですが、派遣を目指す他県の人と意見を交換することができただけでもとても勉強になったと思います。

 

詳細な情報ありがとうござました。

 



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