GPIFの6本のシナリオ

GPIFの6本のシナリオ

公的年金の5年に1度の財政検証が3/7に公表された。以下、日経新聞(2019/3/8金)による。

1年間に給付されている年金は55兆円、その内訳は

1、保険料より → 38.5兆円(55兆円の70%)
2、税金より  → 12.7兆円(55兆円の23%)
3、積立金より →  3.9兆円(55兆円の7%)

(1)は、現役世代の賃金によって、若干左右される。
(2)は、消費税がこの秋10%となるが、ここからどれだけ融通されるかによって若干変化する。
(3)は、約170兆円程ある、GPIFの運用成績によって原資が左右される。

さて、(3)の運用利回りが、最低1.3%から最高5.0%までの開きがある。(6種類)
過去の実績は、2000年から2017年の17年間平均で2.8%である。

日経新聞は、過去の実績を考慮すると、「名目運用利回りの設定が高すぎる」との指摘。確かに、6本のシナリオ中4本までが、2.8%より高い設定となっている。
厚労省、なんでこんなシュミレーションをするのだろう。まさか、安倍とアベノミクスへの忖度ではないだろうね。

なお、この17年間の期間には、2014年以降、ポートフォリオで株式運用を50%にしてからの運用も含まれている。債権だけではある程度の運用は難しいのだろう。株式の割合が高くなった2014年間以降の運用益は高く、GPIFのサイトにはこの点も記載しているが、あまり興味がないので割愛する。多分、3%台と思われる。

まあ、厚労省は6月をめどに「100年先を見通した年金財政の持続性」を検証するらしいから、それを期待しようか??

管理者 について

年金受給者で公開を前提にしていない個人の備忘録。 返信は拒否。
カテゴリー: 年金生活 パーマリンク